新刊・近刊案内 

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目取真俊の作品世界を独自の視点で読み解く

スーザン・ブーテレイ
目取真俊の世界(オキナワ)
――歴史・記憶・物語


沖縄戦とそれに続く戦後の米軍基地問題など、日本-米国-沖縄の支配/被支配の関係性を背景に、沖縄に生きる人々の生の喘ぎを独自の文体で鋭く突きつけてきた芥川賞作家・目取真俊の作品世界を、沖縄に刻まれた戦争の記憶の分有・継承、文化、ジェンダー等を基軸に読み解く初の本格評論。 

四六判上製253頁 2500円+税
ISBN978-4-87714-419-7






協同・共生の道を求め続けた一社会運動家の証言

金森昂作
時代の証言
――協同・共生の道を求めて

三井三池炭鉱の炭じん爆発によるCO中毒患者の救援活動をはじめ、丸木位里・俊「原爆の図」をみる会、「抱きしめてBIWAKO」などの市民運動、さらに生活協同組合エル・コープなどにもかかわりつつ、激動する戦後の時代を、イデアを求めて生き抜いた一社会運動家の貴重な証言。

四六判上製350頁 2200円+税
ISBN978-4-87714-421-0




2011年12月刊

1920年代に形成された都市文化の精神風景

武藤武美
プロレタリア文学の経験を読む
――浮浪ニヒリズムの時代とその精神史

1920年代(大正末期から昭和初期)に形成された浮浪化した都市文化の生態とその精神風景を、正宗白鳥、尾崎翠、中野重治、葉山嘉樹らの作品を通して追究し克服の道をさぐるとともに、藤田省三論に及ぶ異色の文学・都市文化論。

四六判上製330頁 2500円+税
ISBN978-4-87714-418-0




2011年11月刊

現代都市の経験―「浮遊」と「彷徨」の文学論

本堂 明
夢ナキ季節ノ歌
――近代日本文学における「浮遊」の諸相

混沌と不安の支配する現代都市における解体的な精神状況を、憂鬱や浮浪感覚に焦点をあてつつ表現した佐藤春夫、逸見猶吉、小熊秀雄等の作品の中に読み解くとともに、思想家・藤田省三の批評精神を追尋する。

四六判上製342頁 2500円+税
ISBN978-4-87714-417-3





2011年8月刊

演出家と批評家による共同研究

関きよし・吉田 一
木下順二・戦後の出発

戦後演劇の暁鐘を告げた木下順二の劇作『山脈(やまなみ)』『暗い火花』『蛙昇天』の三作品を通して、作家が果たした芸術的・思想的業績の全体像に迫る。演出家と批評家の共同研究。

四六判上製254頁 2500円+税
ISBN978-4-87714-416-6






2011年6月刊

ジャーナリスト出身の元広島市長が「核の時代」を問う
平岡 敬
時代と記憶
――メディア・朝鮮・ヒロシマ


ジャーナリストから広島市長へ。
8・6広島平和宣言において、初めて日本のアジアへの加害の歴史に言及するなど、志操を貫いた著者が、原点・ヒロシマから問い続ける。
核の時代をいかに生きるか――

四六判上製331頁 2500円+税
ISBN978-4-87714-415-9







2011年3月刊

人間・チェーホフに迫り、作品鑑賞の楽しさを解説
桜井郁子
チェーホフ、チェーホフ!

チェーホフと多くの女性、知人、友人たちとの関わりを豊富な資料で探索しその人間像に迫るとともに、主要劇作に関する論考を集成。現代ロシア演劇に精通する著者がチェーホフ作品を鑑賞する楽しさを解き明かす。

四六判上製270頁 2500円+税
ISBN978-4-87714-413-5







2010年12月刊

沖縄――女たちの輝きの原郷を求めて
もろさわようこ
沖縄おんな紀行
――光と影


著者は1982年、長野に「歴史を拓くはじめの家」を開設。ついで1994年には、沖縄に「歴史を拓くはじめの家うちなぁ」を開設し、さらに1998年、高知に「歴史を拓くよみがえりの家」を開設して、女たちの解放への道を多くの仲間たちと歩みつづけている。
本書は、これまでに書きしるされた沖縄にかかわる論考やエッセイをまとめ、一冊に集成したものである。

四六判上製264頁 2200円+税
ISBN978-4-87714-411-1







2010年12月刊

前進座の座付作者・演出家による評論とエッセイ
津上 忠
作家談義

1952年以来、前進座の座付作者・演出家、そして座友としてかずかずの舞台創造にかかわった著者が交流した、現代日本の文学・演劇界を代表する作家たちをめぐる回想、及び戦時下・敗戦直後の激動する時代の自伝的証言・エッセイ等を収録。

四六判並製320頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-412-8







2010年11月刊

「在日」を、民族を、暮らしをうたう。悲しみをうたう。

李 正子(イ・チョンジャ)
歌集
沙果(サグァ)、林檎そして

 
デラシネに保証などなきふるさともなくて口ずさむ朝鮮の(うた)

この国の強いる理不尽が、百年つづく支配の闇が、悲しみとなってふりつもり、凝固する――在日韓国人として、一人の生活者として日本に生きる「日常」を短歌に読みつづけてきた著者による、エッセイ6篇を織り込んだ待望の第五歌集。

四六判上製221頁 2200円+税
ISBN978-4-87714-410-4






2010年9月刊

国策・核燃再処理工場と対峙しつづけた20年の軌跡

菊川慶子
六ヶ所村 ふるさとを吹く風


海や空に大量の放射能をばらまく「核燃再処理工場」はどうして必要なのか? 「普通の主婦」だった著者は、チェルノブイリの衝撃から故郷・六ヶ所村へUターン。故郷を放射能で汚されたくないという素朴な思いから、チューリップ片手に国策・核燃再処理工場と対峙し続けて20年。「核燃城下町」となってしまった今も、あきらめずに有機無農薬のチューリップ栽培やルバーブ・ジャム工場で雇用を創出、「核燃に頼らない村づくり」と持続可能な未来を求めてチャレンジし続けている。
映画『六ヶ所村ラプソディー』にも登場し、その生き方が多くの人々の共感を呼んだ著者初の書き下ろし奮闘記!

四六判並製243頁 1700円+税
ISBN978-4-87714-409-8






2010年8月刊

日本に欠落する侵略者としての責任とは

富永正三
〔新版〕
あるB・C級戦犯の戦後史

――ほんとうの戦争責任とは何か

「上からの命令だったとはいえ、人間として間違った行為をした―」
中国侵略戦争に従軍した著者が、中国で六年間を戦犯として過ごす中、自己との長く苦しい格闘の末に辿りついた戦争責任論、思想の軌跡。1977年初版(水曜社刊)の復刊。

四六判上製272頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-407-4





2010年8月刊

戦争という原体験から紡がれるエロスと幻想の世界

中山茅集子
魚の時間


「かつて、全身に浴びた負け戦の傷も六十五年経った今では褐色のカサブタとなったが、或る日、ふいにカサブタが剥がれ落ちて血をみる。つかの間の老いの華やぎに迷いこむイクサの証しを、これまでも、これからも抱きかかえて書くしかないと思い決めている。」(―あとがきより)  『かくも熱き亡霊たち』、『潮待ちの港まんだら』の著者による自選短篇集。

四六判上製344頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-408-1





2010年5月刊

不屈の芸術的・理論的水準を示す記念碑的著作

久保 栄
新劇の書


戦前・戦中の困難な時代に抗しつつ、『火山灰地』『夜明け前』などの舞台をとおして新劇運動の先端を切り開き、獄中にあっても非転向を貫いた久保栄の不屈の芸術的・理論的水準を示す記念碑的な演劇・演出論、獄中日記を収録する。戦前の新劇の再評価のために。

四六判並製299頁 2500円+税
ISBN978-4-87714-404-3


2010年5月刊

いま一番心配なのは、憲法9条!

益永スミコ
殺したらいかん
――益永スミコの86年

労働運動との出会いにより〈天皇教〉から平和運動へ――戦時中に生まれ、助産師として働き子どもを生み育ててきた“まじめ”な一日本人女性が、なぜ死刑囚の養母となり、街の辻々で平和と人権、民主主義を一人訴えるようになったのか。
*ビデオプレスの新作ドキュメンタリー映画 『死んどるヒマはない―益永スミコ86歳』 とのジョイント企画出版!

新書判並製80頁 600円+税
ISBN978-4-87714-405-0



2010年4月刊

胸をうつ元軍医による被爆手記、幻の名著、増補復刊!

肥田舜太郎
広島の消えた日
――被爆軍医の証言

戦後64年にわたって6千名を超える被爆者の診察・治療に携り、放射能の内部被曝問題を追究し続ける元軍医が、原爆被爆前後の状況を克明に綴った第一級の証言手記、待望の復刊(旧版:1982年、日中出版刊)。新版発行に際し、放射線障害や差別に苦しむ戦後の被爆者たちの苦難や、“被爆医師”としての自らの歩み、平和への願いを書き下ろした「被爆者たちの戦後」(約40頁)を増補。



四六判上製220頁 1700円+税
ISBN978-4-87714-403-6




2010年2月刊
第1回「いける本大賞」受賞!⇒ 記事
銭金にまつわる悲喜劇の原点がここに!

()(ぐらし)(まさ)
近世考

――西鶴・近松・芭蕉・秋成

貨幣経済の急速な発達は、江戸期の社会・人々の精神にいかなる変容を及ぼしたか。文学者たちは、その急激な変化といかに対峙し、格闘したか。人間味あふれる近世文学の作品世界から読み解く、画期的近世文学論。



四六判上製284頁 2800円+税
ISBN978-4-87714-402-9




2009年12月刊
小山内薫の幻の評伝、待望の復刊
久保 栄
小山内薫


日本新劇の先駆者・小山内薫の業績とその苦闘の軌跡。戦時下、ひそかに書きつがれ敗戦直後に完成した幻の名著復刻。「なにはともあれ、巨星墜つの印象を世人に与へた。彼の死について、実に多くの人々がそれぞれ感ずるところ、想ふところを活字にした。彼の接触面のひろさ、風貌の鮮やかさを物語るものであるが、真の彼の事業を理解し、その功績を正しく伝へる文章は久保栄著『小山内薫』を除いてはあまり多く発表されていない。」――岸田國士「先駆者小山内薫」より

四六判並製227頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-401-2


2009年6月刊

在日朝鮮人として、ハンセン病回復者として
(キム) ()(イル)

歌集 一族の墓


1939年、13歳で日本支配下の朝鮮半島から渡日。2年後にハンセン病を発病。以来、在日朝鮮人として、ハンセン病患者として、あらゆる困難を背負いつつ生き抜いてきた六十余年の歳月。故郷(韓国)や友人たちへの想い、日々の暮らしの情景等を、点字を舌で読む「舌読」で学んだ短歌に結晶させた第五歌集。巻末にエッセイ4篇を収録。年譜も付す。〔解説=水野昌雄〕

四六判上製178頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-396-1



2009年6月刊
遠くへ旅立った妻、尹嘉子を偲んで―
(ユン) 健次 (コォンチャ)

詩集 冬の森



冬の陽ざしを浴びて/雪の上に浮かぶおのれの影
孤独と慈しみと愛おしさ/生きることの哀歓が雪を這う
逡巡と苦悶/ひとすじの光がそっと射しこむとき
雪道を歩みつづける意欲がめばえる
…… (「冬の森」より)

〔跋文=永井愛〕


A5判上製172頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-398-5


2009年6月刊

「箱館戦争」を描く画期的歴史劇の復刊
久保 栄

五稜郭血書


榎本武揚らが叛旗をひるがえした、いわゆる“箱館戦争”とは何だったのか。どのような政治的・経済的要因がからまり、どういう権力と権力がぶつかりあい、一体誰が犠牲になったのか。現在の支配体制の礎となった官賊の戦いの本質を描ききった歴史劇の古典的名作。

四六判並製240頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-397-8



2009年5月刊

大好評 重版出来!
目取真 俊

眼の奥の森


米軍に占領された沖縄の小さな島で、事件は起こった。
少年は独り復讐に立ち上がる――
深い悲しみ・憎悪・羞恥・罪悪感……戦争で刻まれた記憶が、
60年の時を超えて、せめぎあい、響きあう。
待望の最新刊・連作小説



四六判上製220頁 1800円+税
ISBN978-4-87714-393-0



2009年4月刊

天才画家の画業の陰に潜む真実とは?
稲葉 有

夭折の画家 佐伯祐三と妻・米子

25歳で渡仏、ヴラマンクに師事、独特の画風で場末のカフェ・壁・広告塔などを描き、30歳でパリに客死した佐伯祐三(1898〜1928年)。日本近代の画壇を一瞬疾走した天才的画家の芸術的達成と、妻・米子がかかわる加筆、変死の実像を追尋した、没後80年記念出版。

文庫判並製313頁 1600円+税
ISBN978-4-87714-395-4



2009年3月刊
パリのカフェで独り思い巡らす異文化考
内田謙二

ヴィンテージカフェからの眺め

――西欧(ヨーロッパ)を夢みた黄色い眼

欧州特許・商標弁護士として滞欧40年。ビジネスの裏側で隠然たる力をもつフランマソン(フリーメイソン)やユダヤ人脈、エリーチズム(選良主義)など、自身の経験をもとに不可解でときに理不尽なパリのビジネスライフをつづる上質のエッセイ。仕事を抜け出し、カフェで冷たいビールに口をつけ、思いを巡らす異文化考。

四六判上製238頁 2200円+税
ISBN978-4-87714-392-3


2009年2月刊

裁判員制度を「冤罪」の視点から検証
根本行雄
司法殺人
――「波崎事件」と冤罪を生む構造

冤罪を生み出す構造的欠陥を抱える日本の警察・検察・司法。また警察発表を鵜呑みにしがちな報道機関も「冤罪を生む構造」の一角を占める。これらの問題の改革がなされぬまま裁判員制度が始まろうとしているが、このままでは新たな冤罪を生み出す惧れはないか。1968年に起きた、自白も物証もなく目撃証人もいないのに死刑の判決を下されるという特異な事件であった「波崎(はさき)事件」を中心に、過去の冤罪事件や欧米の陪審制なども参照しつつ、問題を具体的に検証する。
★高校生から


四六判上製240頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-388-6



2008年12月刊
音楽と民族と国家、そして日の丸・君が代  
(チェ)(ソン)()
父とショパン  


“この悲しみはどこからくるのか……”
「二度と戻れないかもしれない」という想いを抱いて祖国を離れたショパンと父・崔昌華(チォェ・チャンホァ)。「再入国不許可」のままアメリカに留学したのちに日本国から永住権を剥奪されたとき、著者の胸に、二人の悲しみが深く響いてくる。――在日3世のピアニストがつづる国家・民族・音楽への想い。

 
JanJanにて著者インタビュー

四六判上製257頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-394-7


★関連記事: 筑豊の炭鉱犠牲者慰霊碑碑文


2008年11月刊

メディアが人を、社会を動かす!
鎌仲ひとみ+対談:ノーマ・フィールド
六ヶ所村ラプソディー
――ドキュメンタリー現在進行形

2006年春の完成以来、500回以上の上映会! “自主上映ロングラン”を続ける映画『六ヶ所村ラプソディー』。映画を観たある若者は六ヶ所村を訪れ、またある者は上映会を企画した。何が彼ら・彼女らを動かすのか? マスコミが報じない中、反対・推進両者の取材から問題の核心を浮き上がらせた映画の制作ドキュメントと、「映画後」の記録を書きとどめる。また、ノーマ・フィールド氏(シカゴ大学、『天皇の逝く国で』みすず書房他)との刺激的な対談と、“6ラプ現象”と呼ばれる核燃再処理反対の新たな潮流を担った市民4氏のコラムも収録する。


    著者インタビュー 2009.3.25


四六判並製184頁 1500円+税
ISBN978-4-87714-389-3

★『六ヶ所村ラプソディー』映画関連情報はこちら


2008年11月刊
ロルカ最晩年の詩集、初の全訳・対訳版!
ガルシア・ロルカ /平井うらら 訳・解説
対訳
 タマリット詩集

  
僕は眠りたい ほんの少し、
 
   ほんの少し、一分、一世紀、
      しかし、みんな知っていて欲しい
          僕が死んだのではないことを  
「ガセーラ[ 人知れぬ死のガセーラ」     

ファシズムに抗う心を謳い上げ銃殺されたロルカ最晩年の詩集、本邦初完訳。
「彼(ロルカ)のまなざしは、事態の陰にあって黙殺されているジャスミンやninaやpequenitoに注がれています。どのような結果に至ろうとも、それら「小さなものたち」が救われ生かされなくては意味がない、と彼はこの詩篇全体を通して訴えています」
(「カシーダX 外で見る夢のカシーダ」解説より)

A5判並製184頁 2500円+税
ISBN978-4-87714-391-6






2008年11月刊

戦後文学エッセイ選9
(最終回配本)

野間宏集

戦争こそは私の体験の中心にあるものであった。
私はこの戦争の体験にもとづいてすべてのものごとを見直そうと考えた。
                                  (「像と構想」より)
『真空地帯』『暗い絵』『青年の環』など、戦中の学生運動、従軍、服役等を経て、戦後、文壇にデビューした野間宏。人間の全体をとらえようともがいた戦後文学者の思索の軌跡。



四六判上製242頁 2200円+税
ISBN978-4-87714-390-9


2008年10月刊

福本信子
やさしい人

年を重ねてもユーモアを忘れない姑との、苦しくも憎めない介護の日常や、鈴虫の鳴き声に魅せられた夫、会社勤めを辞め、バーを開店させた息子らとの生活。折々の暮らしをユーモラスに描いたエッセイと短篇小説を収める。前著『獅子文六先生の応接室』につづく作品集。

四六判上製368頁 1800円+税
ISBN978-4-87714-387-9



2008年8月刊

戦後文学エッセイ選6
(第12回配本)

杉浦明平集

『ノソリダ騒動記』ほか、ルネッサンス文学研究、短歌、小説などの多分野で活躍した杉浦明平。社会問題の現場から、友人・知人、地元の人……。記録文学者の目がとらえた人間観察。


四六判上製244頁 2200円+税
ISBN978-4-87714-385-5



2008年4月刊

長谷川憲一
ヘルボックス
――印刷の現場から

活版印刷からオフセット印刷へ――激変した印刷業界の真只中に半世紀余、つぶさに現場を体験した著者が、数多くの印刷・出版に関する研究成果を渉猟しつつ考察した多彩で興味つきない戦後出版文化史。出版にかかわる人たちの必携の書。


四六判上製254頁 2200円+税
ISBN978-4-87714-384-8



2008年3月刊

久保 栄
日本の気象

敗戦直後から朝鮮戦争勃発にかけての激動する時代を背景に、“気象台”を拠点とする科学者たちの苦悩と挫折と新たな道への模索を感動深く描ききった、久保栄の戦後を代表する畢生の名作。――劇団民藝初演・東京演劇アンサンブル再演。名戯曲の復刊。

四六判並製208頁 2000円+税
ISBN978-4-87714-383-1



2008年2月刊

戦後文学エッセイ選13
(第11回配本)

井上光晴集

被爆者、朝鮮人、被差別部落、炭坑夫……。常に底辺でもがきつづける民衆の側に立って日本社会の矛盾を凝視し、人間の解放を求め続けた作家のエッセイを精選。


四六判上製238頁 2200円+税
ISBN978-4-87714-382-4



2008年2月刊

吉田 一
木下順二・その劇的世界

大きな遺産として委ねられた木下順二の仕事を、私たちはどう生かすのか。運命に対峙して歴史の狭間を生きる人間のあり様を描き続けた劇作家への深い思いを綴りつつ、その作品世界を読み解く。
(目次)第一の章  一九五九年『東の国にて』の舞台に思ったこと
     第二の章  『暗い火花』における「実験」
     第三の章  木下ドラマの「女性像」
     第四の章  小説『無限軌道』のドラマ
     第五の章  『夏・南方のローマンス』の改稿について


四六判上製312頁 3000円+税
ISBN978-4-87714-380-0



2008年2月刊

せと たづ
聖家族教会(サグラダ・ファミリア)

「聖家族教会――天と地の間に、毅然として立つ人間の姿そのものを象徴するかのように屹立する塔の群れ。その先端の天空に向かって、癒しと、友愛と、そして限りなく希望に満ちた鐘の音を打ち鳴らすのは神ではない。ぼくたち、そう、人類自身なのだ。」(本文より) 前作『風が行く場所』に続き、癒しと友愛を描いた小説集。


四六判上製256頁 1800円+税
ISBN978-4-87714-381-7



2007年12月刊

槌田敦・藤田祐幸・井上澄夫・山崎久隆・中嶌哲演・
望月彰・渡辺寿子、原田裕史、柳田真 著、絵=橋本勝
核開発に反対する会 編

隠して核武装する日本

“原子力の平和利用”を隠れ蓑に、日本は核開発を進めていた?! 
勢いづく「日本核武装論」に正面から反論を挑む初の本格的論集。
日本の核開発の現状を実証的に分析するとともに、戦後日本の核開発“裏面史”を資料に基づいて検証、また、北朝鮮の核問題、ミサイル防衛、戦中の日本の原爆開発、米軍再編問題等多角的に論じる。
★核武装推進・容認の国会議員リスト収録!




四六判並製190頁 定価 1500円+税
ISBN978-4-87714-376-3



2007年12月刊

久保 栄
久保栄 演技論講義

演劇とは何か――俳優・演劇人必読の古典的名著、待望の復刻!
久野収氏(旧版 推薦文より)――「演出家中心の上から下への演劇が新しいアンサンブルに生まれかわるためには、何をおいてもまず俳優の復権が必要である。本書は、このような俳優復権のための大きな武器の役割を果してくれる。その上『世界は舞台、人間は役者』(シェークスピア)であってみれば、日本の政治や舞台を三流芝居にしてしまう演技力の不足を反省するためにも、本書は芝居以外の多くの人々にこそ読まれるに価するのではなかろうか。」。


四六判並製232頁 定価 2000円+税
ISBN978-4-87714-374-9



2007年11月刊

根津公子
希望は生徒
――家庭科の先生と日の丸・君が代

わからないことがあったら、自分で調べて考えなさい、
と先生たちはいつも言うのに、
「日の丸・君が代」のことになると、歌詞の意味さえ教えられないで、
歌うことを強要されるのはどうしてだろう?
「自分の頭で考えよう」と生徒に問いかけ続けた家庭科教師のドキュメント。

〈主な目次〉
1 私の“戦争責任”
2 キーワードは「自分の頭で考える」
3 私たちの卒業式だから
4 教育行政が学校を壊すとき
5 異動要綱の改悪と「10・23通達」、そして停職「出勤」



四六判並製 232頁 定価 1700円+税
ISBN978-4-87714-377-0

⇒〈「君が代」歌わないとクビ!〉についてはコチラ


2007年10月刊

磯貝治良
夢のゆくえ

太平洋の内海に面する小さな町で、戦中、戦後、そして高度経済成長期を経てもなお、決して断ち切れない飢餓感≠ゥら逃れようとするかのように生きてきた人々の物語等、短篇小説6篇。


四六判上製 304頁 定価 2500円+税
ISBN978-4-87714-375-6



2007年9月刊

戦後文学エッセイ選10
(第10回配本)
島尾敏雄集

魚雷艇の特攻隊指揮官として、「即時待機」という特殊な状況下で終戦を迎えた経験と、「ヤポネシア」、「琉球弧」といったユニークな概念、視点にもとづく島尾敏雄のエッセイ集。


四六判上製240頁 定価2200円+税
ISBN978-4-87714-373-2


2007年7月刊

穂積五一先生追悼記念出版委員会 編著
アジア文化会館と穂積五一


アジア等発展途上国の留学生・研修生が数多く巣立ったアジア文化会館。その生みの親であり、彼らから慈父のように慕われた穂積五一の生涯と事蹟を、多くの証言と論考によって追尋する。


四六判並製 616頁 口絵8頁 定価5000円+税
ISBN978-4-87714-372-5 C0023



2007年6月刊

黄英治(ファンヨンチ)
記憶の火葬
――在日を生きる―いまは、かつての〈戦前〉の地で

かつての宗主国・日本の地で、旧植民地人である朝鮮人が生きるとはどういうことか――在日一世の父の死に臨み、その苦難の半生に思いを重ねつつ自己の存在をみつめた「労働者文学賞」受賞の表題小説のほか、日本社会に根を張り続ける民族差別の実態をリアルな生活実感から問うエッセイ、書評等を収録する。


四六判上製 286頁 定価 2800円+税
ISBN978-4-87714-370-1



2007年5月刊
日本労働ペンクラブ賞受賞!
小林美希
ルポ 正社員になりたい
――娘・息子の悲惨な職場

今や派遣、請負、パート、アルバイトなどの非正規雇用で働く労働者は全体の1/3にも上る。その多くは“超就職氷河期”の世代、学校卒業時に就職できず“とりあえず派遣”となった20代、30代の若者たち。 “景気回復” “グローバル市場で生き残るため” といった企業の掛け声の裏で、「細切れ契約」「妊娠解雇」「社会保障加入逃れ」「偽装請負」等々といった不法・無法・不公正な行為が横行している。労働市場の規制緩和政策のしわ寄せを受け、不安な生を強いられている若者たちの“現場の声”を、同世代の著者が丹念な取材で拾い集めた渾身のルポルタージュ。
2007年度日本労働ペンクラブ賞受賞作。


四六判並製 184頁 定価1600円+税
ISBN978-4-87714-369-5


2007年5月刊

伊佐眞一
()()()(ゆう)批判序説批判序説

戦時中は日本軍国主義に批判的な“非戦主義者”だったとされ、戦後は民主主義による沖縄再建を高らかに謳いあげた「デモクラット」伊波普猷。著者により新たに発見された資料は、その伊波像を大きく揺るがすものだった――。膨大な史料の検証にもとづき、今も沖縄の人々に深く敬慕される「沖縄学の父」伊波普猷の実像に迫る。「琉球新報」「沖縄タイムス」等で熱い論争が交わされ、話題を呼んだ衝撃の書。


四六判上製280頁 定価2800円+税
ISBN978-4-87714-368-8


2007年5月刊

戦後文学エッセイ選11
(第9回配本)
堀田善衞集

『広場の孤独』、『インドで考えたこと』、『審判』、『ゴヤ』、『スペイン断章』等の著書で、時間と空間を自在に往還する旅の中から、歴史や美術を縦横に、また自由に論じた堀田善衞のエッセイ集。


四六判上製240頁 定価2200円+税
ISBN978-4-87714-367-1


2007年4月刊

平敷兼七写真集
山羊の肺――沖縄1968-2005年
※平敷兼七さんは2009年10月3日、肺炎のため逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。
2008年のニコンサロンでの写真展が評価され第33回伊奈信男賞を受賞

日本「復帰」前から今日に至る沖縄の島々の祭祀や風俗、米軍基地の周りで体を売る女性たち、破壊された平和の像など、歴史に翻弄され続ける沖縄の変わらない現実や、今ではすでに失われた風景や人々の姿を、静かに、また雄弁に記録する。


  


B5変形上製 194頁 定価3500円+税
ISBN978-4-87714-365-7