〈社名の由来〉 |
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影書房の「影」とはどういう意味か、とよく人に問われます。「陽のあたる場所よりは影になる部分に心が傾くから」などと答えていますが、以下に2、3の参考文献を引用させて頂きます。 *その@ ――シェイクスピア『リア王』一幕四場、長女に裏切られて激怒したリア王は、連れそう道化に問います。「このおれは誰だ?」何食わぬ顔で道化は答えます。「リアの影さ。」 *そのA ――いまは亡き竹内好氏は『魯迅文集』(筑摩書房)の第一巻「解説」で書きました。「魯迅は、近代文学(中国でいう新文学)の全過程に立ち会った……けれども、一度も主役ではなかった。かれは一度も新しい旗を揚げなかった。揚げぬことにおいて全体を掩う影のような存在だった。」 *そのB ――シャミッソー『影をなくした男』の主人公は、影を売り飛ばして大金持ちになったもののさんざんな目にあい、おわりに次のような教訓を垂れます。「友よ、君は人間社会に生きている。だからしてまず影をたっとんで下さい。お金はその次でかまわないのです。」と。(池内紀訳・岩波文庫) |
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