3・11原発震災を受けてのおすすめのDVD映画(2011.7.21更新)

肥田舜太郎/鎌仲ひとみ『内部被曝の脅威』(ちくま新書・2005年)
 低線量内部被曝のメカニズムを専門家以外にも分かりやすく解説。危険を過小評価する御用学者の机上の言説に比して、実際に多くのヒバクシャたちに接してきた二人の著者の言葉には、現実に裏打ちされた説得力と重みがあります。テレビで盛んにコメントされる「ただちに人体に影響が出る量ではない」、「多量に摂取しなければ安全」等々の政府見解がいかに問題が多いかがよくわかります。

鎌田 慧『日本の原発危険地帯』(青志社 ・2011年)
 今回事故を起こした福島原発(第一・第二)についても一章が割かれています。かつてこの地でどのような反対運動があり、どのように切り崩されていったのか。その頃のことを記憶している方もまだおられるでしょう。いま彼・彼女らは、どのような思いで避難生活をされているのか。そのような視点からも今回の事態を問い直さなければならないでしょう。

J・M・グールド他『死にいたる虚構―国家による低線量放射線の隠蔽
(原著“DEADLY DECEIT”、肥田舜太郎/斎藤紀 訳、NPO法「雑則」を広める会刊・1994年)
 下記に挙げた『放射線の衝撃』とともに、原爆症認定集団訴訟(’08年5月・大阪高裁)で原告勝利に貢献した文献。判決は、「入市被爆者」を「低線量内部被曝による被爆者」であると認め(判決は確定)、その根拠をこの2冊の文献に求めた。『死にいたる虚構』は、アメリカにおける放射性物質の降下・放出量、乳児死亡率、各種疾病の死亡率、野鳥の死亡率等の統計を駆使して、統計学的に内部被曝の危険性を暴露した書です。

D・W・ボードマン『放射線の衝撃―低線量放射線の人間への影響(被曝者医療の手引き)
(原著“RADIATION IMPACT” 、肥田舜太郎訳、NPO法「雑則」を広める会刊・1991年)
 本書の著者は、多数の核実験によって被曝し「原爆ぶらぶら病」を想起させる様々な症状を呈する米兵を診療してきた医師。 「放射線への被曝は、低線量の被曝でも、急性放射線症候群又は晩発性のがん、白血病、先天性欠損以外に、より複雑な障害を引き起こす。」(本書より)

*上記2冊(『死にいたる虚構』と『放射線の衝撃』)の購入問合せ先は:
 TEL0422-51-7602(佐藤)またはTEL047-395-9727(小田)


高木学校医療被ばく問題研究グループ『受ける? 受けない? エックス線 CT検査』
(発行:高木学校・発売:七つ森書館・2008年)
 マスコミ報道で被ばく線量の比較でよく引き合いに出されるエックス線やCT検査。これらによっても当然被ばくし、決して「安全」とはいえず、不必要な使用(被ばく)は避けるべきであることをとても分かりやすく学べる本。日本は単位人口当たりのエックス線検査数が世界一。被ばくの危険を全く知らされていない結果です。

【DVD】鎌仲ひとみ監督『ヒバクシャ〜世界の終わりに(制作:グループ現代・2003年) 
 「世界の被爆者たちのリアルな声を集めたドキュメンタリー。使う側にも使われる側にも被害をもたらす核。普通に生活している人が知らぬ間に被爆し、苦しみながら命を落とす現実を伝えるべく、イラク、アメリカ、そして日本の被爆者たちの日常を映し出す。」(「キネマ旬報社」データベースより) 肥田舜太郎医師もアメリカのハンフォードの取材に同行しています。
【DVD】鎌仲ひとみ監督『六ヶ所村ラプソディー(制作:グループ現代・2006年) 
 六ヶ所村に建設される使用済み核燃料再処理工場。この工場は、国策である核燃料サイクル計画の(かなめ)となる重要な施設で、稼動すれば100万キロワット級原発1機が出す1年分の放射能を、たった1日で排出するといいます。推進派・反対派の双方の取材から、日本のエネルギー政策のみならず日本のあり方そのものを静かに、深く問いかけるドキュメンタリー。
【映画】鎌仲ひとみ監督『ミツバチの羽音と地球の回転(制作:グループ現代・2010年)
 鎌仲監督の最新作(現在各地で自主上映・劇場公開中)。まさに今こそ観るべき作品! 建設強行が目論まれる上関原発に島ぐるみで反対する山口県・祝島の人々と、脱原発先進国・スウェーデンの取材から、自然エネルギーへの転換の可能性を追求しています。「原発は必要不可欠」と信じる人にとっては、目からウロコの内容。原発依存からの脱却、それは決して不可能ではありません!! (ちなみに、ミツバチが各地で消えている問題を扱った映画ではありません。) 

*鎌仲ひとみさんのツイッターに多くの有益な情報が集まっています。
 ⇒ http://twitter.com/#!/kama38